私たちの、歪な関係
醜い部分………
「だったら私は、綺麗だけで出来ていたい。
それで死ぬなら本望……」
私の醜い部分なんて、きっと誰も求めていない。
私は"みんなの憧れ"でいたい。
そうなりたくて、この学校で自分を偽って作ってきたんだ。
「……優衣、
あなたにとったら酷いことを言うかもしれないけど聞いて。」
ぼうっと雨を眺めていると、ハルちゃんが私の方を向いて言う。
その態度に私も改まる。
「…優衣は十分、もう醜いよ。
偽って作って……
それってどこが綺麗なの?
優衣はもう十分だから……
綺麗だけで生きていくなんて無理よ。
もちろん私も醜さの塊だけどね」
少しヘラっと笑い言い終えるとハルちゃんはレモンティーに口をつけた。