私たちの、歪な関係
「隼はねー、今日は別々なんだ」
「そうなんだ、残念」
「またまたぁー」
このノリ。
やっぱり苦手だ。
「私今日日直だから先に行くね!」
あ、花音逃げた。
日直って言っても、まだやること何も無いくせに。
「花音ちゃん日直か~。手伝ってあげないの?」
………ぐ、
「もちろん手伝うよ。だけどまだ仕事ないでしょ?」
この男は……
「だよねー!優衣ちゃんは手伝うよね、うんうん」
わざとなのか、なんなのか。
いちいち突っかかってくるな。
「あ、今日は隈少し薄くなってるね」
!?
なんでこのひとが……
「あは、びっくりしてる。
昨日隼が心配そうに俺に言ってきたからね。」
驚かせてごめん、と謝る駿くん。
いや、驚くよ……
少し恐怖を覚えたよ……
「少しゲームに熱中しちゃってね!」
あははーとから笑いをして駿くんの笑いに合わせる。
「あ、じゃあまたね!」
やっと駿くんの教室の前まで行ってばいばいをすると、その教室より奥にある私のクラスに入る。
朝からどっと疲れが。