死神執事と、トラブルメーカーな私の話
何分経っただろうか。


しばらくすると、泣き疲れたのか嗚咽が止まり、代わりに寝息が聞こえてきた。

そっと起き上がり、哨の乱れた髪をかきあげてやる。

まだ泣き跡は残っており、月明かりに照らされた哨の頰が白く光る。触れてみると頰が熱い。


昨夜と同じく、自分の部屋から布団を持ってきてかけてやり、ベッドの端に腰掛けて哨の寝顔を眺める。

細い肩が上下するのを眺めながら、さっき見た背中の傷が脳裏をかすめる。



あれが、実の母親から受けた傷だったのだ。
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