死神執事と、トラブルメーカーな私の話
「・・・あなたが想像してる通りよ。

・・・母親から、暴力を受けてる」


語尾が微かに震える。

抑えているつもりでも、淡々と言ったつもりでも、感情の高ぶりが体に現れる。哨は組んだ両手をきつく握りしめ、唇を噛んだ。


ふと白い手が哨の両手を覆う。


「理由は?」


片手で哨の両手を包みながら、ハロスが真っすぐに問う。

微かな温かみを感じながら、心の緊張が緩く解けていく。
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