美香がこのペンダントを手に入れたのは中学生のときだった。

元々内気で、人と仲良くする事が苦手だった美香は、学校行事で海へ泊まりに行った夜、トランプなどで遊ぶクラスメートに溶け込めずにいた。

美香は何かに吸い寄せられるように夜の海へ出かけていった。

一人浜辺を散歩していた。

美香はふと、月に照らされ、不思議に輝く小さな石をみつけたのだった。

「きれい・・・」

その石はまるで透明な真珠とでも表現したくなるような、不思議な輝きをもっていた。
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