副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
なのに…。
「あ!こんな時間!ホント支度間に合わない!」
そんな甘い空気を壊すように、俺はグイっと押されると、莉乃はシーツを引っ張ってベッドから出て行ってしまった。

あーあ。
本当は残念で仕方かった。
でもそんな莉乃も可愛くて。
「全部見てるんだから、今更隠さなくても。」
余裕を見せたつもりの俺に、

莉乃は俺を軽くを睨むと、
「恥ずかしいものは、恥ずかしいの。」
莉乃はそのまま、バスルームに消えて行った。

やばい!
何がって俺が!
浮かれすぎてる。

でも、莉乃には内緒。

俺はこの日のかっこ悪さは絶対に言いたくない。
俺のトップシークレットだ。

これからも、莉乃には余裕のある俺でいたいから。

いや?もうバレてる?
弘樹が言うように、惚れてる男の方が弱い。
本当にそう思うよ。

でも、弱い俺も気に入ってる。

さあ、明日は天気も良さそうだ。


世界で一番大切な俺の花嫁に一生の愛を捧げよう。



おまけ、誠の独り言  End.



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