副社長には内緒!〜 Secret Love 〜
「じゃあ、会議に行ってくるから」
「はい、いってらっしゃいませ」
深々と頭を下げると、私は大きく息を吐いた。
「少し休憩しよう……」
秘書課の給湯室に向かうと、1年目の知里ちゃんがコーヒーを入れていた。
「あっ、莉乃さんお疲れ様です!」
「お疲れ様。知里ちゃん」
まだ23歳の知里ちゃんだけど、しっかりとしていて、とても気が利いて可愛らしい女の子で、会社でも仲良くしている。
「莉乃さん!ちゃんと副社長を守ってますか?」
「え?」
「だから、今日のバレンタインで副社長に迫る女達から守るんですよ!」
語気を強めて言った知里ちゃんのその言葉に、私はそっちの心配もあった事を思い出した。
「だって、莉乃さんとの事って、公に発表されてないし、知ってる人も独身最後のチャンスって話をしてるの聞いちゃいましたよ……」
心配そうに言ってくれた知里ちゃんの言葉に、私も小さく頷いた。
「そっか……独身最後だから頑張るって事もあるよね。まだ結婚したわけじゃないもんね。今なら奪える!とか思ってる人もいるって事か……」
「そうですよ!夏川先輩とか!」
「え……?夏川さんも?」
「それは解りませんけど……でも副社長の人気はまだ衰えてないって事です!油断しちゃだめですよ!」
どちらが年上かわからない台詞に苦笑いしつつ、急に不安になってカップに入れたコーヒーを見つめた。
「はい、いってらっしゃいませ」
深々と頭を下げると、私は大きく息を吐いた。
「少し休憩しよう……」
秘書課の給湯室に向かうと、1年目の知里ちゃんがコーヒーを入れていた。
「あっ、莉乃さんお疲れ様です!」
「お疲れ様。知里ちゃん」
まだ23歳の知里ちゃんだけど、しっかりとしていて、とても気が利いて可愛らしい女の子で、会社でも仲良くしている。
「莉乃さん!ちゃんと副社長を守ってますか?」
「え?」
「だから、今日のバレンタインで副社長に迫る女達から守るんですよ!」
語気を強めて言った知里ちゃんのその言葉に、私はそっちの心配もあった事を思い出した。
「だって、莉乃さんとの事って、公に発表されてないし、知ってる人も独身最後のチャンスって話をしてるの聞いちゃいましたよ……」
心配そうに言ってくれた知里ちゃんの言葉に、私も小さく頷いた。
「そっか……独身最後だから頑張るって事もあるよね。まだ結婚したわけじゃないもんね。今なら奪える!とか思ってる人もいるって事か……」
「そうですよ!夏川先輩とか!」
「え……?夏川さんも?」
「それは解りませんけど……でも副社長の人気はまだ衰えてないって事です!油断しちゃだめですよ!」
どちらが年上かわからない台詞に苦笑いしつつ、急に不安になってカップに入れたコーヒーを見つめた。