奴のトリコ
私はすぐに、隣のクラスまで走った。





「蘭ー♪」




「紗希ー?今日はご機嫌じゃん?」




「蘭ー♪ねえっ、聞いてくれる?聞いてくれるーっ?」




「はいはい、聞くから離れてね?」




「うんー!」






さっきの出来事を藍に話す。




蘭は私の心友!




小学校からずっと一緒の大好きな子なんだ♪





「ほー…いい感じじゃない?…でもさ」




「んっ?」




「好きな人、泉先輩って言ってるのに…信じてもらえるの?」





グサッ




そう、問題はそこなのだ。
< 9 / 10 >

この作品をシェア

pagetop