JUNP!!
佐伯は音緒に言った。

「土下座するか?お坊ちゃま。
それとも、こいつら見捨てて、
逃げるか?」馬鹿にしたように
高い声で笑った佐伯。

その間にも澪と誠は何度も
殴られ、蹴られ、傷だらけの身体
で必死に立ち上がろうとして、
何度も倒れていた。

どんなに殴られ、蹴られても、
決して手を出さなかった。

「…音緒…逃げろや…」

「土下座なんか…すんな…」
力の無い声で2人が言った。

荒高の生徒に掴まれ、音緒は
殴られ、蹴られている2人の姿
を見ていることしか出来ない。

「……ごめん…」音緒は小さい
声でそう言い、佐伯達の前に
正座をした。

「音緒!!」2人の声がこだまし、
倉庫に響いた。

「最低やな、お前ら」見知らぬ
声が倉庫に響いた。

倉庫の出入口から男が1人、
中へ入ってきた。

「何だ、テメェ!」当然のように
荒高の生徒が木材を片手に男に
襲いかかる。

ゴツッと鈍い音がし、荒高の生徒
から笑い声が洩れた。
が、すぐにざわめきに変わった。
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