「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「待つよりも」
キルクークから秘密裏に手紙が届いた。

なんの飾りっ気もない白い封筒に入ってて、僕はベッドの上に転がって手速く封を切った。


内容はー

ごめん
すぐには迎えに行けなくなった
半年だけ待ってくれ

なんだかんだと書いてあったけど、つまりはこういうことだ。

「何だよ…」

突然消えて、突然こんな手紙一枚よこして…

待てだって?

この僕に…

なんて不遜な奴

なんてー

「自分勝手でマイペースで本当に・・どうしようもない奴。」

僕は呟いて、ため息をこぼした。

また直属侍従に戻れると思ってるのか・・?

職務放棄も甚だしいんだからな・・。

全く・・

「僕・・くらいだからな。」

こんないい加減なやつのことを待っとこうなんて物好きは・・。
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