「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
ああ、長く王国を離れていたけど最近お戻りになったって人のことね

「うん。」

「それがさ、こないだジュアンから聞いたんだけど・・、面白い話、お兄さん、他の国の王女さまのことが好きになって、そばにいたいあまりにこっそりその国にお忍びで行ってたんだって。」

・・・

すごい行動力のある方ね。

「そういう人がいるんだな。」

「だろ?しかもさ、その王女さまのそばに4年間も仕えてたんだって!」

・・・

・・・

「え・・?」

ローレルは足を止めて、アーシャと向かい合った。

それ、あまりにも・・

「キルクークと似てる、だろ?」

・・

「・・それで?」

アーシャはニマニマと笑いながら続けた。

「ようやく王女さまと思い合うことができたっていうんでお戻りになったんだってさ。僕たちの結婚が済んだら正式に王位継承を発表して、それから王女に求婚しに行くんだってさ。」

・・・

「そんな・・。」

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