「王女さまは男のコ?!〜両刀使いの執事は××〜
「これから口説く女への貢物を探しているのさ。」

思わず笑みがこぼれた。

だったら、全て丸く収まる・・か?

まだ12歳の子供にこんな感情を抱いていること自体まずい・・よな。

それよりもあれは男だって・・!

自分に言い聞かせて店主に背を向けた。

「おっと、ならこんなのはどうだい?」

俺は振り返り、店主が掴んでいる物を見やった。

それは、まるで天女の羽衣を思わせるような虹色に光る衣装だった。

「これはいつもは店に出してない代物だぜ?兄さん金持ってそうだからな、特別に売ってやっても良いぜ?」

うーむ・・

俺は衣装に手を触れた。

肌触りも良い。

これを年頃になったローレルが着たら・・それこそ天女になってしまうだろうことが簡単に想像できる。
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