好き、嫌い、好き
病室の布団の上で
いつ逃げようかと考えていた

でも、熱が高いだけあって
少し考えると頭が痛くなってきた

玲「みいなちゃん、大丈夫?」

み「ん……」

玲音先生の声がして
おでこがヒヤッとした

玲「ごめんごめん びっくりしたね」

あぁ…玲音先生の手だ
いきなりおでこに手をのせてきたから
びっくりした…

玲「点滴しようか」

ん?点滴?

み「嫌! んっ…ゲホッ」

いきなり大きな声を出したから
咳が出てしまった………

玲「すぐ終わるから、手だして」

フルフルと首を振ったけど
布団の中から手を引っ張られた

み「うぅ…嫌だ」

玲「はいはい、もう終わったから泣くな」

嘘…
手を見てみると確かに針が刺さっている

み「痛くなかった」

玲「それはどうも」

一瞬先生に笑われた?
まぁいっか

玲「ほら、早く寝ろ」

トントンとされて
あっという間に夢の中
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