カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
キーンコーンカーンコーン~♪♪


一日を終わりを告げるチャイムが響き渡る。


帰り支度をして廊下に出ようとしたら、大きな何かとぶつかりそうにな
る。




「ご、ごめんなさい。」





慌て謝るとそこには、隣のクラスの平田が、眉をひそめて、ドア付近にたっていた。



「いや?大丈夫だし。
所でよぉ。カズキ見なかった?」


一見恐そうなイメージとは違う、穏やかな口調だ。




「珍しくさっきまでいたんだけどね?
あれ?…いないね…
帰ったのかな?」


二人で、帰り支度で賑わう教室を見渡した。






「いないな…。サンキューな……。」





右手を軽くあげて、足早に教室を去っていった。







みんなが言う程悪い感じしなかったけどな…。







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