カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
「さっ。舞!こっちにおいでよ。」

ユキが手招きする。

急いで隣に座る。

右にはユキ。

左側には松岡って人がいた。




「さっ!今日は舞ちゃんの誕生日祝いだ!みんなグラスもって!」

シュンさんの音頭ではじまりだした。



「かんぱーい!」


「「「かんぱーい」」」


カチーン!!

みんなでグラスを鳴らしあう。


「みんなありがとう~」


私は嬉しくて、幸せな気持ちが胸いっぱいにひろがった。


こんな時…

カズキもいてくれたらな。


カズキ…なんて言うのかな?



やぱり変わらず、照れた顔をして一緒に祝ってくれるかな?


なんて考えていたら、なんだか恥ずかしくなってきた。



一人頬を赤らめていたら、その事に気が付いた自分に益々恥ずかしく感じて…。


ますます悪循環…。


そんな様子を見ていた松岡が


「あれ?そんなにアルコール駄目だった?」



「え…?」



えええ!!お酒なの!!?




気が付いた時にはすでに半分以上もカルピスを飲み干していた。





「せっかくだから、みんなお酒にしたの。
こっそりだったから(笑)
ごめんね。」


どうやら真由美さんの仕業みたい。


見渡せば、平田はビールを既に3本…

シュンさんも3本…。


「…」




美味しいからいいかぁ。


これが人生初のアルコール体験!









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