カズキ、10年愛〜不良のあなたに恋をして〜前編
-つき抜けるような青い空。




ここの所、天気もはっきりしなくて、風も冷たく変わり冬の気配を感じている。




しかし今日は、久しぶりに気温も温かい。

私の気持ちも今日は晴れ。




それにシュンさんの所へ行く日だし、お母さんにはユキの家に泊まる承諾を貰っていたのだ。






ちなみに、ユキの家には今日は誰もいません。
(狙ってましたね)




そんな感じでユキの家に、行くと、早速ユキに、大人セットをだして貰いメイクをほどこす。




鏡に映る自分にうっとりしつつ、少し背伸びした洋服に着替える頃には、
シュンさんと、平田が車で迎えに。





最初はシュンの家にいった。今は真由美さんが、出産間もないようで、実家に帰ってるようだった。




真由美さんの事を話すシュンさんは、とても幸せそうだ…



見ている私もわかるぐらいに、真由美さんを大切にしてるのが伝わってくる。




ユキも平田と上手くいってるようで、終始イチャツイテいる。





ラブラブなのはわかりますが……

私のいない時にお願いします(汗)






そんな穏やかな時間に一本の電話がシュンさんに届く。





シュンさんはいつになく、声を張り上げて、何やら電話の相手に怒鳴っているみたい。



「ふざけんじゃねぇ~
さらわれてぇ~のかよ!
アァ?
で?あいつ、何処にいるんだよ!」



乱暴に電話を切ると







「わりぃ~ちと、付き合ってもらうけどいいか?


カズキシンナー吸ってるみたいだ」




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