【完】桜が咲く前に~キミとみっつの約束~
『でもさ、俺嬉しいんだよ…。不謹慎だけど、俺のためにみんなが悲しんでくれるって。俺、愛されてたんだなって…』
そうだよ、とーくん。
とーくんのお母さんはもちろん、お父さんだってとても悲しんでた。
とーくんのお父さんもとーくんに負けず劣らずポーカーフェイスだけど、その時ばかりはポーカーフェイスだってボロボロだった。
それに私も…とーくんがいないなんて受け入れられなくて引きこもってた。
みんなとーくんが大好きなんだよ。
『ただ、みんなの泣いてる顔ばっかり見たくねーんだ。』