【連載長編】アルエス
街の中心に建つ建造物からカモフラージュされているものの、しっかりとした碧の魔磁伽琉が滲み出ている。


今回の標的…が、間違いなくここにある。


猫の子一匹も、潜り込めない厳重な警備網が張り巡らされている。


要所要所に配置された警備員…さりげなさを装っているが、熟練の魔磁伽琉使い特有の波に揺らいでいた。


現段階では侵入は不可能だった。


枯渇した魔磁伽琉では、侵入は出来ても…破壊までには至らない。


先ずは、魔磁伽琉の再補充が優先事項となりそうだ。


一先ず、目覚めたあのみすぼらしい寝床に戻り、情報収集に時間をさくべきだろう。


私は闇にするりと紛れた。


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