【連載長編】アルエス
毎晩の日課にリズムが生まれた。


私本体の日中での活動を知る全はなかったが、持ち物や服装から、若い男性である事だけは予測出来た。


向こうは自分の中に異なる私という存在が同居してる事実に気付いていない。


毎晩私は本体の意識が寝静まるのを確認してから、自由を満喫していた。


本体が目覚めている間は、何一つ自由は利かないし、本体の行動も一切見えないのだから仕方がない。


今夜も、本体が寝静まるのを待って、私は探索に繰り出した。


目覚めと同時に隠密擬装の魔磁伽琉を発動する。


多少煩わしさはあるものの、建物内にいる、強い魔磁伽琉な存在に気付かれたくない。


無用な面倒事は避けるに越した事はないから。


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