名付けないで。(BL)






そっから何回突っ込まれたか
分かんないまま、朝を迎えた。




雅さんのアラームで目を覚まし、
まだ寝ている雅さんを見下ろす。






「雅さん、朝だよー」


ゆさゆさ揺らすと薄めで俺を見て







「わ!……ちょっ」



引き寄せられて抱きしめられた。



なんだ、こんな甘い朝、、


黙って抱きしめられてると
また寝始める雅さん。





もうーーとか思ってたら
雅さんの鼓動が聞こえた。




……落ち着く。






あー、やべー。
俺も寝そう〜





でも今、寝たら学校完全遅刻だし。

柊に怒られる〜〜





俺は雅さんの腕をスルリと抜けて
散らばった制服を持った。



そして鞄に常に入ってる歯ブラシを
取って洗面所に向かいながら


電源を切ってた端末を起動させる。






いつもの如く、すげー量の不在着信。




その中にさっきかけてきた柊の番号を
迷わず押す。




ワンコールするとすぐに出た。







「もも、ごめん、今日風邪ひいたから
休むね。」


「え?は?じゃあ俺も休む。」






柊、いないなら学校行く意味ねーし。






「コホッコホッ……だめ。ももはちゃんと行って。」


「えー……チッ。わかったよ。
行くから大人しく寝てろよー」



「ん。じゃあまた明日ね」



「うん、明日は必ず来てよ。
お大事に。」





そう言って切って俺は浴室に入った。



まじかよ、柊、休みかよ。

しかも風邪とか超珍しいじゃん。





ぶつぶつ考え事をしながら
シャワーから出ると


向こうから雅さんが起きてるような
物音が響いてる。





「お腹、空いた……」



そういや昨日なにも食べてねーな。
雅さんの精子しか……


あれでお腹いっぱいにもちろん
ならなかったけど、でも食べるのも
だるいし結局寝ちゃったんだっけ。





制服に腕を通して、
まだ消えてない黒澤の跡に目を細めながら



俺は歯磨きをして雅さんの所に戻った。










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