イケメン小説家は世を忍ぶ
でも、ケントは平然とした顔でマックスに目をやった。

「飛行機の中は退屈なんだ。人がいちゃつくのを見たくなければこの子を解放しろよ」

「それはもう無理だな」

マックスは、意味ありげに笑う。

その時だった。

ゴーッというエンジン音がして飛行機が動き出す。

すると、隣でケントがチッと舌打ちした。

「……どこに向かっているんですか?」

ケントに聞いたつもりなのにマックスが答える。

「もちろん。セピオンに決まってる。今のうちに日本に別れを告げておけ」

「そんな……」

男の言葉にショックを受けていると、先程水と食料を持ってきたジェイクとかいう兵士が「シートベルトを」と言ってソファ席にあるベルトをつかんで私に装着する。
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