イケメン小説家は世を忍ぶ
「はい、わかりました」
交通費のことなんてすっかり頭から抜けてたけど、現在預金残高三万円弱の私にとっては数百円でも大事なお金。
そう言えば……。
「武内さん……桜井先生の作品の勉強に、先生の本を買ったんですけど……経費で落とせたりしますか?」
「言ってくれればうちの在庫をあげたのに。領収書かレシートはある?次からは私に確認してからにしてね」
武内さんは仕方ないといった様子でやんわりと私を注意する。
「はい。……すみません」
考えなしで買っちゃって本当にごめんなさい。
私はしゅんとすると、バッグから本のレシートを出して武内さんに手渡した。
「今月のお給料と一緒に振り込むわね」
自分のデスクの引き出しを開けると、武内さんはクリアファイルを取り出してレシートを中に入れる。
その時、一枚の古ぼけた写真が見えた。
若い頃の武内さんらしき女性と伯父さんらしき男性、それに金髪の背の高い男性が写っている。
交通費のことなんてすっかり頭から抜けてたけど、現在預金残高三万円弱の私にとっては数百円でも大事なお金。
そう言えば……。
「武内さん……桜井先生の作品の勉強に、先生の本を買ったんですけど……経費で落とせたりしますか?」
「言ってくれればうちの在庫をあげたのに。領収書かレシートはある?次からは私に確認してからにしてね」
武内さんは仕方ないといった様子でやんわりと私を注意する。
「はい。……すみません」
考えなしで買っちゃって本当にごめんなさい。
私はしゅんとすると、バッグから本のレシートを出して武内さんに手渡した。
「今月のお給料と一緒に振り込むわね」
自分のデスクの引き出しを開けると、武内さんはクリアファイルを取り出してレシートを中に入れる。
その時、一枚の古ぼけた写真が見えた。
若い頃の武内さんらしき女性と伯父さんらしき男性、それに金髪の背の高い男性が写っている。