イケメン小説家は世を忍ぶ
「まずは一本鉛筆を持つように持って、もう一本をこうやって差し込んで薬指に乗せてやる。そしたら、今度は上の箸だけ動かしてみろ」
桜井先生の言うように箸を動かしてみるが、慣れないせいか、それとも先生が密着しているせいか、動かしにくい。
それでも何度か動かしてみせるとぎこちなさがなくなってきて、彼はにこやかに次の指示を出した。
「じゃあ、その小鉢の煮豆を取ってみろ」
いつもより慎重に豆を箸でつかむ。
「あっ、つかめました!」
素直に喜ぶと、桜井先生は私の頭にポンと手を置き褒めてくれた。
「やれば出来るじゃないか」
先生が褒めてくれるなんて珍しい。
そんなことを思っていると、「まあ、子供でも出来ることだが」と喜びを半減させる余計なコメントも頂いた。
そこが桜井先生らしいと言えばらしいのだけど……。
桜井先生の言うように箸を動かしてみるが、慣れないせいか、それとも先生が密着しているせいか、動かしにくい。
それでも何度か動かしてみせるとぎこちなさがなくなってきて、彼はにこやかに次の指示を出した。
「じゃあ、その小鉢の煮豆を取ってみろ」
いつもより慎重に豆を箸でつかむ。
「あっ、つかめました!」
素直に喜ぶと、桜井先生は私の頭にポンと手を置き褒めてくれた。
「やれば出来るじゃないか」
先生が褒めてくれるなんて珍しい。
そんなことを思っていると、「まあ、子供でも出来ることだが」と喜びを半減させる余計なコメントも頂いた。
そこが桜井先生らしいと言えばらしいのだけど……。