俺に彼女ができないのはお前のせいだ!
や、待て待て待て。
なんだこの都合の良すぎる展開は!
でもやべぇ、くっそ嬉しい。
まあ、俺(親父に怒られるせいで)勉強も部活も頑張ってるし?
そんなに見た目も悪くないし? 背もかなり伸びたし?
女子から話しかけられることとか、ラインすることも増えたし?
とりあえず、今、大声で叫びたい。
――『好き』という言葉はなんて素晴らしいマジックワードなんだ!!!
「ごめんなさい。突然でびっくりしますよね。でも、後ろをつけてきたのも怒らないでくれて、傷の手当てもしてくれて、嬉しすぎて……」
ゆみりは髪を手ぐしで整えながら、視線をそらした後、
照れた様子で、両手で口を隠した。
結構……じゃない、すげーかわいく見えるんですけどぉぉ!
初めて生じる得体の知れない感情に、体が浸食されていく。
爆音のオーケストラが体の底から奏でられるような、そんな感じ。
これか? これが恋というものなのか?
俺も、こいつ――ゆみりのことが好きなのか?