俺に彼女ができないのはお前のせいだ!


仕方なく、「ゆ、ゆみり、ちゃん」と、どもりながら伝えてみた。



「はいっ! ゆみりです!」



しかし、呼んでみたものの。



「……………」



特に話題は無かった。


だって知らないもんこいつのこと!



でも、俺のファンっていうことは、俺のことを少なからずとも知っててくれてた、っていうか、見てくれてたってこと?



「良一さん……」



1人で自問自答を繰り返している間に、ゆみりは俺をじっと見つめてきた。近づいてもきた。



俺らの距離はおよそ50センチメートル。



あれれれ、近くないですか?



「はい?」



こいつは一体何者なんだ!?


ゆるく広く張った俺の網に紛れ込んできた小魚か!?



「あの……もうこんな機会二度とないと思うので、言っていいですか?」


「…………(ゴクリ)」


「わたし、良一さんのことずっと見てました。好きです!」



そう言われた瞬間、これまで過ごしてきた不毛な人生の思い出がスロットのように回り出した。



そして、


――チャキーン!!



『7』『7』『7』!



そろったー!


とうとう俺の脳内スロットがラッキーセブンを指し示したぞ!



まさかのフィーバータイム突入かぁぁ!?



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