蒼姫様は、守られません!!~完~
「目立ってるなぁって思って」

「あぁ...。ん?でも...」

「そう、私既に目立ってるなって」

「愛桜ちゃん...」



「はぁー...」

「元気だして」



重いため息が零れた

璃咲は肩に手を置いて慰めてくれてるけど


私の目標が!!



「みぃちゃん、目立つの嫌いなのーっ?」

「うん」

「前に間違えて目立った時は必死に隠れて元に戻ったもんね」

「あれは間違えたって言わないよ」

「あの時のことはずっと忘れないよ。すっごい嬉しかったもん!」

「忘れてくれていいよ....」


「なになにっ?なにがあったのーっ?」




璃咲が言葉に詰まる


言ったらみんなが軽蔑するとでも思ってるのだろうか

あれは嘘だって事実じゃなかったってみんな知ってるのに



でも、きっと言葉に詰まるのは

また一人になるんじゃないかっていう恐怖


私がおしゃべりに付いて行こうとしたとき

彼女は傷付いたような諦めたような表情をした


その顔を見て私は教室から出るのをやめたんだけど


多分、きっと璃咲には闇があるから
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