レギンレイヴ -Reginleif-
私達が自分達に与えられる部屋を聞きに管理者のもとへ向かうと、そこで告げられたのは部屋の事ではなく、ユーゲントの召集命令だった。


召集命令に従い、指定された場へと赴くと、先程別れたばかりのユーゲント所属のEFパイロット達がそこには集まっていた。
集められたパイロット達は、何故召集が掛かったのか解らずにいる様子だ。


しばらくすると、集められた私達の前にルイが現れた。


「突然呼び出して申し訳ない。
実は先程、帝国軍艦隊の二つがこのレストアに向けて発ったと報告が入った…」


この事実を聞いたパイロット達は一様に動揺の色をみせた。


「我が軍は、これを迎撃するため艦隊編成を行い、本日ここ皇都を発つ。
これに従い、我々ユーゲントもこの作戦に参加する。
勿論、諸君らにEFでの戦闘をしろと言ってる訳ではない。
独立部隊であるユーゲントには艦艇を2隻有している。
これを使い、本作戦に参加するのだが、進水式も終えてないこの2隻の艦艇にはまだ十分に人員がそろっていない状況だ。
そこで諸君らには、サポート要員となり、勤めてもらいたい。
とにかく、我々には時間がない。
君達パイロットには申し訳ない事だが、理解してほしい」


この非常時に誰しも不満を言う者はいなかった。
寧ろ、このような国の存亡が懸かった戦いに、どのような形といえど参加できる事を誇りに思えたのだろう。
だが、私は皆とは違う想いに駈られていた…
< 28 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop