※これは、ラブコメです。 ーブスの仕返しー
私はその声から逃げようと早足になるが、すぐに捕まってしまった。
「離して」
「ごめん!!」
「離して!!」
私は思いっきり手を振り払って、葵くんを見つめて言った。
「過去のことは葵くんを好きだった記憶があったから許せた。だけど、今はその記憶も完全に消えた」
たぶん今、葵くんを傷つけてる。だけど、私はその何十倍も傷つけられてきた。
「八方美人な偽善者に、たった1人を愛せるわけがないんだよ」