*Only Princess*

どうしても─タカトside─

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◆タカトside◆



最初は気に入った程度だった。


だけど関われば関わるほど惹かれていき、どうしても手に入れたい存在となった。


そう、どんな手を使っても──。




菜生が出ていった病室では、妙な空気が流れていた。



「……ちょっと。いいの? あんなことウソ言って」


「かなり傷ついてたみたいだ」



リクとソウが少し俺を責めるように俺に言う。


どういうことかと言うと、結論から言えば俺の右足はもう使えないかも、というのは真っ赤なウソだ。


正確に言えば、複雑骨折して5~6ヶ月ほどは完治しないらしいけど、それでもこれから先に支障は全くない。


リクとソウにも協力してもらい、盛大なウソをついたのだった。



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