*Only Princess*




必死にもがいててったの手が離れたとき。



「ていうか、菜生とてった、濡れてるじゃん」


「うぇ!? 本当だ、どうりで冷たいと思った!」



司に指摘され、雪で服が濡れていること気がついた。

……特にお尻らへんが。


それにみんな気づいたのだろう。



「ぶはっ‼ お前ら2人揃って、お漏らししてる!」


「ぷぷ。そりゃあ、雪の上で告白し合って、キスしようとしたらそうなるよねー」


「~~っ! うるさぁーい!」



あたしたちを指差して爆笑する真幸、小バカにしたように笑う司。


耐えきれなくなったあたしは雪を鷲掴みし、2人のほうに思いっ切り投げた。

何度も何度も。


すると当然他の人にも当たり……投げ返してきた。


それはいつしか、白鷹全員参加の雪合戦となっていた。



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