シグナル
ここで質問に立ったのは、
テリーであった。
「我々の部下達の階級は、
誰がどの様に決めるのでしょう…」
この質問に対してエディは、
部下に命じると、
一枚の紙を皆に配らせた、
その紙には各階級が書いてあり、
簡単な組織表の様になっていた。
「今配った紙にも書いてある通り、
中佐の下が、
少佐・大尉・中尉・少尉、
と続いている。
これを参考に、
各小隊長に決めて貰うしかないだろう…
しかしさっきも言ったが、
これでは各部隊ごとの戦力に、
バラツキが生じてしまう、
でも最初のうちは仕方ないだろう…
兵士の数が多すぎて、
我々上層部では把握しきれないからな、
その為階級は低めに押さえてくれ!
その後個々の能力に応じて、
微調整しようと思う…」
「解りました…」
「最後に君達に聞きたいのだが、
優秀な用兵家を六人ほど知らないか?
参謀役として、
各中隊に一人ずつ配置したいのだが、
次の会議までに部下の人選も含め、
探しておいてくれ!
私からはこんなところだが、
他に質問のある者はいないか?」
「……」
エディは一度一呼吸おき、
質問者がいない事を確認すると、
続けてこう言った。
「なければ今日はこの辺で終わりとする、
次の会議は一週間後だ、
その時に報告してくれ!
その報告を参考に部隊編成に入る。
では解散!」