シグナル
その後すぐに、
テリー達は部下達の階級を決めるため、
部屋にこもってしまった。
その頃武彦は昼食を食べ終え、
再度訓練の場へと向かっていた。
そしてひたすら訓練に励み、
気が付くと陽が傾き、
空が赤く染まり始めており、
この頃には、
武彦もどうにか銃の扱いにも馴れ、
命中率も徐々にだが上がっていた。
この様子を見たラルフは、
陽が落ちたこともあり、
武彦に声を掛ける。
「今日はここまでにしよう…
続きはまた明日だ!」
部屋に戻ると、
そこではテリーが頭を悩ませていた。
「ただいま…」
武彦が一声掛けると、
それにテリーが応える。
「お帰り…
訓練はどうだった?」
「疲れたけど…
どうにか的に当たる様になったよ」
「そうか…それは良かったな、
食事を済ませたらゆっくり休むといい…」
テリーの言葉通り、
その夜は食事を済ませると、
早めに眠りに就いた。
だがテリー達が村に着いた時、
数名の敵兵に後をつけられており、
その兵士達に村を発見されていた。