すれ違う未来
清二さんと初めて会わせてもらった時、清二さんの婚約者である多美さんも一緒だった。
「君が岩崎さん? あれ? 前に会った人だよね?
あの時は渚ちゃんの同僚って聞いてたんだけど・・・?」
と、第一声で鋭いツッコミをされた・・・。
清二さんと偶然遭遇した時は、俺たちが別れている時の出来事だった。
「あの、せいちゃん、あの時はその・・・」
焦るコイツ。
俺も、どう言っていいものか焦ってしまった。
「三都、彼氏だって紹介するの恥ずかしかったのか?」
「そう、なの」
コイツは苦笑しながら清二さんに答えた。
俺たちが一度別れた事実を兄弟に知らせるつもりはないらしい。
「清二さん、いいじゃないの。 彼氏をお兄さんに紹介するのって結構緊張するものよ。
急に会ったんなら尚更だと思うな。 紹介するのを躊躇うのが普通なんじゃないの?」
と多美さんが助け船を出してくれた。
そして、二人から
「おめでとう。 これからは兄弟としてよろしく」
と祝福してもらっていた。
第一印象で、清二さんを優しそうな人だと思ってはいたが、実際に優しい人だと思った。
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