すれ違う未来
お母さんは、終始笑顔でとても嬉しそうだった。
「岩崎さん、三都とはどこで出会ったんですか?」
「三都のどこが良かったんですか?」
などど質問攻めになったが、俺は正直に答えた。
すると、
「渚ちゃんの同僚なの?」
「渚ちゃんも太鼓判を押してくれる様な人柄なのね~」
と、俺の同僚の事をかなり信頼している様な台詞が飛び出した。
俺、彼女と同僚で良かった。と心底思った。
・・・彼女と同僚でなければ、俺たちは出会って居ないのだから、本当に感謝しなければ。

お父さんは話しをしていくうちにどんどん表情が柔らかくなり、
「三都のこと、よろしくお願いします」
と頭を下げてくれた。
一也さんもお酒が入って、刺々しかった視線を和らげ・・・泣きそうになりながら
「本当に三都、お嫁に行くのか?・・・お兄ちゃん、寂しいよ」
と言いだした。
・・・あの刺すような視線は俺に対する嫉妬だったのか。
一也さんにとって俺は大事な妹を奪っていく悪者なのだろう。
「もう、お兄ちゃんたら。 この前は 三都ならいいお嫁さんになれるよ。って言ってくれたのに」
とコイツは苦笑。
・・・なんだ、きちんと祝福してくれてるんだ。と思って安心した。
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