すれ違う未来
●彼女視点:最終話


彼のご両親への挨拶のために実家へ向かった。
そして、結婚の挨拶はあっけなく終わった。
彼は一人っ子だからご両親は何かとケチを付けてくるのではないだろうか?なんて想像していたけれど、全然そんな事は無くて。 本当に私に対して好意的に接してくれて嬉しかった。
「三都さんは家庭的でとても優しい方だって聞いています」
「これから よろしくお願いしますね」
と終始 優しい言葉をかけてもらった。
「私達の老後の事は気にしないで」
と言われた時、彼の顔を見てしまった。
気にしないでってどういう事?
「この子には小さい時から寂しい思いをさせてきたって思っています」
「今更、老後は仲良くしようなんて都合のよい事を言うつもりは無いんですよ」
と言ったご両親の言葉。
私は、そんな他人行儀な言葉を彼に向けるご両親と彼との間に見えない壁がある様に思えた。
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