永遠のキミに恋をする。
「せ……い!せんぱ……」
助け…て、誰か…っ、助けてっ…!
「起きてくださ…、氷室先輩!」
……っ!
はぁっ、はぁ…っ。
誰かに呼ばれる声で目が覚めた。
声のした方を見るため顔をあげると、そこには…那月くん、がいる。
そういえば、あのまま寝てしまったんだ…。
ふぅ、と息を吐き、那月くんをじっとみつめた。
彼は何やら焦っている様子で、私と目が合うと、ビクリと肩をふるわせた。
「あっ、氷室先輩!その、大丈夫ですか!?凄くうなされてた感じだったんですけどっ」
うなされてた…。またあの悪夢。
「…大丈夫だよ。心配かけてごめん、那月くん」
「いえっ、よかったです、何もなくて!」
那月くんはホッとした様子で椅子に座った。
…やっぱり、思った通りの綺麗な人だ。
外見も中身も、真っ白。
「そう言えば…キミは何でここで寝てたの?」
私がそう問うと、那月くんは少し言い難いような顔をして、話し始めた。
「えっと…一年の、那月すばるです。部活見学に来ました」
「部活見学かぁ…よく文芸部があることが分かったね」
私は苦笑しながら答える。
学校内ですら文芸部の存在は、ないと言っても過言ではない。
そんな中で、彼がこの存在を見つけたことには驚きだった。
「それが…えっと、父が…那月先生が、僕の父親なんです。…先輩は、氷室まどか先輩、ですよね…?」