【完】Angel Heart
「ね、オレ達…みたい、じゃなくて、本物の恋人になってみない?」
…あたしは、頭が真っ白になった。
なんだって?
「……ぱーどん?」
思い切り日本語。
それに対して、私の真正面へ向き直して、
「オレと付き合ってください」
湊はペコリと頭を下げた。
「……えぇぇぇぇぇーー?!」
「しぃー。実楽、ここ、一応外だから」
一応じゃない。
思い切り外だから!
じゃなくて!!
「…ほ、ほんき?」
「じゃないように見える?」
「…ミエマセン…」
「答えは急がなくてもいいよ。実楽のペースで考えてくれれば。でも、ちゃんと返事はしてね?」