【完】Angel Heart


「ね、オレ達…みたい、じゃなくて、本物の恋人になってみない?」





…あたしは、頭が真っ白になった。




なんだって?





「……ぱーどん?」




思い切り日本語。

それに対して、私の真正面へ向き直して、



「オレと付き合ってください」



湊はペコリと頭を下げた。




「……えぇぇぇぇぇーー?!」



「しぃー。実楽、ここ、一応外だから」




一応じゃない。
思い切り外だから!


じゃなくて!!




「…ほ、ほんき?」


「じゃないように見える?」


「…ミエマセン…」


「答えは急がなくてもいいよ。実楽のペースで考えてくれれば。でも、ちゃんと返事はしてね?」


< 38 / 72 >

この作品をシェア

pagetop