[完]全力恋奏~音に乗せて~


楽しみなことを待つのは遅く感じるけれど、意外とあっという間で、もう17時を回っていた

着付けは、お母さんに。髪の毛は、紅ちゃんにしてもらいました

あ!あと、お化粧もしてくれました!

「紅ちゃん、似合うね!」

紅ちゃんの浴衣は、綺麗な茶色に赤とかお花の模様の、とても大人っぽい感じ

私は、ピンクベースにお花の模様の可愛い感じ

「しずくに勝るものはないよ」

笑いながらそんなことを言って、とても楽しい

「行ってきます」

「はいはい、気をつけてね?」

二人ではーい!と元気に返事をして、出発しました


「ねねね!あいつら浴衣着てくるかな?!」

「!どうなんだろう!」

新村くんの浴衣……見てみたいなぁ…きっとカッコイイんだろうなぁ……


「しずくってさ、ほんとに柊羽のこと大好きだよね」

「え!?」

「いつも見てて思うよ(笑)」

そ、そんなに分かりやすかったかな…?


地元のお祭り会場は、歩いて30分くらい

もう少しで着く

「しずく、足大丈夫?靴ズレした?」

「だ、大丈夫!」

紅ちゃんに気づかれてドキッとしてしまったけれど、やっぱり凄いな…

実はさっきから、下駄で靴ズレしてしまって…痛いのです

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