[完]全力恋奏~音に乗せて~


「/////」


「……なあ、定期演奏会っていつ?」


「えっと…5月10日だよ?」


「そっかぁ…折角行きたかったのに、俺選抜合宿だ」


せ、せせ選抜合宿?!?!!!?


「な、なんか…とんでもないものに出るんだねっ?!!」


そんな私が面白かったのか、新村くんはお腹を抱えて大爆笑


「でも、代わりにこうして聴けるから……うわー!けどやっぱり周りと合わせてるの聴きたかった!」


そうやって頭を抱えて上を向いて叫ぶ新村くん


「ふふっ…あははっ!」


思わず笑ってしまった


「んだよー」


「何だか、素直で面白くって」


単純にそう思ったから、そう言ったら


「新村くん…?」


口を手で抑えて顔を赤くする新村くん


「待って、見ないで?」


「どっ、どうしたの?!具合いでも悪い?熱?風邪?!大変だよっ!せ、選抜……「1回、黙ろ?」

< 19 / 246 >

この作品をシェア

pagetop