[完]全力恋奏~音に乗せて~
結局、別のお店に行くことに
お店から出ると、何だか…これまた柄の悪そうな……
「紅ちゃん、お店入ろう」
「……うん」
しかし、時すでに遅し。
五人組くらいの男の人の3人が近づいてきた
「君たちさぁ〜2人だけー?」
どうして、こんなに……
「いや…いま、す」
「えぇー?どこにぃ?見る限り2人だよねぇ?」
隣を見ると紅ちゃんは固まってしまってた
私が助けなきゃ…けれど、怖くて足が震える
「ほらほら」
男の人が私の腕を掴んできた時
「はあっ、だから触んなって…」
「…飯倉くん……?」
新村くんじゃあない事にびっくりしたのは紅ちゃんも
目を見開いてこっちを見ていた
もちろん、新村くんも来た…けれど、切ない顔をして私たちを見ていた
「オメェ誰だよ」
「俺か?…俺は……」
「……」
男の人が横から来て飯倉くんを殴りそうになった時、飯倉くんが声を上げた
「俺はこのこの彼氏だよ!!」
「……え?」
「しょ、すけ」
「……」
飯倉くんダメだよ…いくらかばう為でも、そんな嘘…紅ちゃんの目の前で
「チッ、いくぞ」
ガラの悪い男の人たちは一件落着