moon~満ちる日舞う少女~【上】
ーピリリリリリー
美「あ、電話…説明は電話のあとでするね」
香「えー…」
私はさっき挿しておいた充電器を抜いてから電話にでる。
美「はいはーいっ」
奈『あ!!美月っ!!』
美「奈津!」
霧島奈津。私の幼なじみ。
奈『なんで電話出ねぇんだよ。心配しただろ』
美「ちょっと充電切れちゃってさ~。あ、そっちはどう?」
奈『いつも通り。特になにもない』
美「そっか!良かった…明日放課後にそっち行くから」
奈『おう。…ってか高校はそっちの通うんだよな?どこに住んでたんだ?お袋さん』
美「んーっとね、東町だよ!高校は東高!」
奈『…東町って、遠いな。そこまでよく探せたな………っていうか…東高っていったら…』