【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
水泳部に所属していたことは、何回目かのデートで各務原と話したことがあった。

ただし、3ヶ月で退部したことを除いて。

澄香は高校時代に部活でお世話になった先輩と言う設定にした。

(後は1人か…)

そう思いながらスタッフの顔写真を見つめていたら、ボンバーヘアーの女性を見つけた。

(春田マキヨ、年齢は22歳か…)

趣味は映画鑑賞とライブに行くこと、アニメ、甘味処めぐり、みんなと一緒に騒ぐこととかなりの趣味を持っていた。

(この子の設定は後でゆっくりと考えよう)

愛香はそう言い聞かせると、ファイルを由紀恵の前に出した。

「えっと…光浦さんと川越さん、春田さんにします」

それぞれの顔写真を指差して言った愛香に、
「わかりました、この3人を友達として派遣すると言うことですね」

由紀恵は返事をすると、ファイルを閉じた。

「では3人には私の方からお話をしておきます。

白川さんはまた後日、我が社に連絡をお願いします。

本日はお忙しい中、どうもありがとうございました」

「こちらこそ、ありがとうございました」

無事に終わったことに、愛香はホッと胸をなで下ろした。
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