【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
こちらに向かって現れたのは、黒髪短髪の背の高い男だった。

「いやー、急に仕事が入っちゃって遅れてごめんね」

そう言った彼に、
「ううん、いいの。

久しぶりに友達と会って雅俊さんの話をしてたところなの」

愛香は言った。

「えっと…今、話をしていた彼氏の各務原雅俊さん」

愛香が各務原を紹介した。

「どうも、各務原です」

各務原はペコリと頭を下げると、愛香の隣に腰を下ろした。

彼が椅子に座ったことを確認すると、
「えーっと、彼女が高校時代に水泳部でお世話になった先輩」

愛香が先に澄香を紹介した。

「川越澄香です」

澄香はペコリと小さく頭を下げた。

「それで、この人が中学の時から仲良くしてる同級生の…」

「光浦小夜子です」

愛香から紹介を受け、小夜子は自分の名前を言った。
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