【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
「“今、どこにいる?”って言うメールがきたんですけども…」

愛香はそう言ってスマートフォンの画面を見せてきた。

「あー、はいはい。

“女友達と一緒にスタバで待ってる”って返せばいいんじゃない?」

そう言った澄香に、
「じゃあ、そうします…」

愛香は返事をして、またスマートフォンの画面を動かした。

「“これから向かう”って言う返信がきました。

後、“愛香の友達に会うのが楽しみだ”って」

愛香が言った。

「おーっ」
と、小夜子は声をあげた。

「よかった、設定の確認をしておいて」
と、澄香はホッと胸をなで下ろした。

「いよいよ、ご対面っすねー。

ワクワクするっすー」

マキヨはキラキラと目を輝かせている。

「あっ、きました」

愛香はそう言って手をあげた。
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