【新】レンタルフレンド~お友達をお貸しします~
マキヨがエレベーターで1階に降りてロビーに向かうと、愛香の姿がそこにあった。

「白川ちゃん、どうしたんすかー?

今日は約束をしていないと思うんすけど、何かあったんすかー?」

マキヨが声をかけたら、愛香の顔があがった。

「ど、どうしたんすか!?」

愛香の顔は涙でグショグショだった。

ここへくる時に泣いていたのか、目は真っ赤に充血している。

「うっ…」

マキヨの顔を見たとたん、愛香はまた泣き出した。

「えっ!?

ちょっ、ちょっとどうしたんすか!?

一体何があったんすか!?」

マキヨが必死で慰めて理由を問いかけるが、愛香は泣いているだけで何も言わなかった。

「弱ったっすねー…」

どうすればいいのかとオロオロしていたら、
「どうかしましたか?」

成美の声に視線を向けると、彼女と一緒に小夜子と澄香も駆けつけてきた。
< 243 / 405 >

この作品をシェア

pagetop