【新】レンタルフレンド～お友達をお貸しします～
その日の学校の帰り道、安里は自宅から２つ先のところにある駅で降りるとジーユーとユニクロが併設されている店舗へと足を向かわせた。

そこで欲しくて仕方がなかった自分好みの服を全て購入すると、母親の財布で支払いを済ませた。

買い物を済ませた安里が自宅に帰ってリビングに顔を出すと、今朝と変わらない状態のままの母親がいた。

安里はそれを無視すると、自室へと足を向かわせた。

制服を脱ぎ捨てると、先ほど買ってきた大量の服の中から気に入ったものを取り出してそれを身につけた。

今度は自分の財布を手に持つと、安里は再び自宅を出て近くのコンビニへと足を向かわせた。

そこでカルボナーラとレモンティーとプリン、ゴミ袋を購入すると自宅に戻った。

「美味しい…！」

自室で食べた初めてのコンビニのカルボナーラに、安里は声をあげた。

「お母さんの作る料理よりも、ずっと美味しい…」

安里は夢中でカルボナーラとデザートのプリンを食べ終えた。

レモンティーを飲みながら、ゴミ袋に父親が選んだ服を全てつめこんだ。

空っぽになった洋服ダンスに自分好みの服を全て入れると、安里は満足した。
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