偽りの副会長に恋をした
第1印象は「爽やかなイケメン」って感じの人かな?

…でも、私はこの笑顔に違和感を感じていた。

「はい。すみませんでした」

ぶつかったその人に、ペコリとお辞儀をして美沙の所へと走って行った。


「ちょっと梓!!何あのイケメン!?いいなぁ〜、お話ができて。私も話して見たいなぁ!」

この面食いメェ…

「知らないわよ!元はと言えば、美沙が走り出したのが原因でしょ!?それに、私は別にあの人をカッコイイなんて思わないわよ」

「えぇ!?何でよ!!」

何でって…

「なんか…違和感があったの。あの人の笑顔に」

理由は、はっきりとは分からないけど…

「そう?梓の気のせいじゃない?」

「そう…かな?」

確かに、美沙の言う通りかもしれない。けど、あの違和感が消えることはない。あれは一体…

「そうだよ梓!早く行こ!!」

「だから、私を置いて行かないでよ!!」
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