永遠に覚めることのない夢【参】
桜の舞う日に
「お姉さ…………お姉様!」

耳元で声がする。
誰、誰なの?

「旭子お姉様!」

この声…‥……
そうか。

「常磐………?」

常磐は、私の妹。
なのに、私とはあまり似ていないのよ。

常磐は、ホッと胸をなで下ろす。

「お姉様、心配しましたよ。あんなにお元気なお姉様が倒れてしまうだなんて、信じられなくって。」

「まぁ。」

もう、常磐ったら。
私だって、倒れることぐらい、あるわ。
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