永遠に覚めることのない夢【参】
仕方が無いよね。
常磐は、目立つもの。

あの、皆と違う色の制服も、軽々しくない雰囲気も。

常磐は、どちらかと言えば私よりもなんとなく軽い(気楽に過ごしてる)人だが、それでも、皆よりも雰囲気は、重々しく、上品である。

「常磐。」

背を向けて、教室から出かけていた常磐に声をかけた。

常磐は、くるりとこちらを向いて、「何?」と応えた。

「あなた、目立つから、気をつけなさい。悪いことがあるかもしれないわ。」

「あら、そうかしら。もしかして、お姉様、今日は厄日ですか?」

「違うのよ。そんなのじゃないわ。ただ、気をつけなさいってことよ。」
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