永遠に覚めることのない夢【参】
「いいえ、そんなことはないわ。あなた、昔にも同じようなことがあったのだもの。」

「昔って……あれはもう、10年程前のことですよ。」

「それでも、私には………」

私は昔、木から落ちたことがある。
(全然話は似ておりませんね)
それで、頭を打ってしまい、暫く眠っていた。

「お母様、落ち着いてください。お姉様は生きております。」

常磐が、落ち着きのないお母様をなだめる。

「そうです、お母様。私はまだ、生きておりますわ。」
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